医療処置
病状の観察や健康管理と合わせて、医療的なケアや処置を行います。ご利用者さまがご自宅で安心、安全に療養できるように、病状の観察や体調管理と合わせて主治医の指示に基づく病院と同様の医療処置を行います。
医療処置
- PCA(Patient Controlled Analgesia患者自己調節鎮痛法)ポンプ
- 経管栄養法および胃ろうによる経管栄養法の実施・管理
- 中心静脈栄養法(IVH)の実施・管理
- 人工呼吸器の管理
- 注射・点滴の実施・管理
- 住宅酸素療法(HOT)の指導・援助
- がん化学療法の管理
- 薬物を用いた疼痛管理
- ターミナルケア・看取り・エンゼルケア
- 創傷部の処置
- 褥瘡の予防・処置
- 服薬管理・吸入・点眼等の実施
- 人工肛門・人工膀胱の管理
- 膀胱留置カテーテルの交換・管理
- 浣腸・摘便
- 自己導尿の指導・管理
- ドレーンチューブの管理
- 在宅透析の指導・援助
- 気管カニューレの交換・管理
- 採血等の検体採取
主な医療処置
点滴・静脈注射
在宅療養中の利用者さまの通院が難しい場合、その利用者さまの担当医師からの指示に基づいて、看護師または准看護師が訪問し、点滴注射を行うことができます。
吸引
喀痰吸引は、痰を自分で排出することができない人を対象に行われる医療処置です。
この処置は吸引装置や吸引カテーテルが使用されます。
喀痰吸引は呼吸困難や気道閉塞、誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)のリスクを減らす重要な処置です。
以前は喀痰吸引は医師や看護師によってのみ行われる専門的な医療行為でしたが、現在は利用者さまの家族や介護士も実施できるようになりました。
中心静脈栄養
中心静脈栄養は、心臓近くの太い静脈を通じて水分、電解質、栄養素を補給する治療法です。
訪問看護では、経口薬物療法が難しい利用者さま、脱水状態の利用者さま、急性の症状悪化がある利用者さまに、点滴や経管栄養のための輸液を提供します。
傷の処置
訪問看護の利用者さまは、時に家具や壁にぶつかって怪我をしてしまうことや、長時間同じ姿勢でいることで褥瘡(床ずれ)を発症してしまうことがあります。
このような傷や褥瘡がある場合、傷口の清潔な洗浄や消毒を行い、必要に応じて包帯やドレッシング材を交換します。
また、こうした事態を未然に防ぐために、利用者さまの自宅環境を整えたり、適切な福祉用具を選んだりします。
医療器具の管理
訪問看護を受けている方の中には、膀胱留置カテーテル、酸素供給装置、人工呼吸器などの医療機器を自宅で使用している方がいます。
これら医療機器の正しい使い方を指導し、チューブなどの部品の交換やメンテナンスを行って利用者さまが医療機器を安全に使用できるようサポートします。
特定医療行為区分
特定行為区分名
- 領域別パッケージ 在宅・慢性期領域
- 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
- ろう孔管理関連
- 創傷管理関連
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
- 血糖コントロールに係る薬剤投与関連